意外と「身バレ」はしない

 副業としてフードデリバリーをしようという場合、中には“身バレ”を恐れる人もいるかもしれない。

 そういえば、武道館公演の体力作りのため、オードリーの若林正恭さんもUber Eatsの配達員をしていたそうだが、配達50回のうち気が付かれたのはファン一人だけだったそうだ。意外かもしれないが、そんなものだろうとも思う。お互い顔を見合わせない理由からだろう。

 とくに届け先が女性の場合はスッピンに部屋着姿なことも多いので、足元しか見ないようにしている。配達員が誰なのか、気にしないお客がほとんどだろう。タクシーに乗車したときに、あまり運転手を気にしないのと同じようなものだ。

配達するエリアによっても特徴がある

 このほか、地域による特徴もあり、どこで配達するかによっても見えるものが変わってくるかもしれない。チップは六本木の高層階マンションでは当たり前にあるそうだ。ただし、フロントで入館手続き時間が必要なため、時間が取られる。六本木・渋谷では朝にスムージーやコーヒーの注文が多く、新宿では深夜から朝まで牛丼やうどんなどガッツリ系が好まれる。深夜まで仕事をしていた飲食店の従業員が求めるからだ。

 やってみると、令和の人間模様が観察できたり、話題のマンションの中に入れたりと、なかなか面白い体験ができるUberEats配達員。後編では他の配達員に取材した話や、自分の経験を踏まえて、「月に40万円フードデリバリーで稼ぐ方法」を考察し、そのコツを伝授する。

>>後編:『Uber Eatsで月収40万円を稼ぐコツとは?コロナ後の生き残り競争を勝ち抜く配達員に聞いた「マル秘テクニック」』に続く

>>後編『Uber Eatsで月収40万円を稼ぐコツとは?配達員に取材してテクニックを教わった』を読む