10日間、自転車で42回配達して、約2万6000円の収入

 筆者がUber Eatsの配達員をやってみたのは、今年のゴールデンウィークだ。電動アシスト自転車で配達を行った。4月27日~5月6日の10日間で42回の配達を行い(1万9960円)、プロモーションで2000円、チップが3回で689円、合計2万2649円(平均539円/回)を稼いだ。単価にすると、1配達あたり539円になる。

 配達の繁忙期は6月~8月(梅雨、夏)と11月~3月(冬)で、雨天や極端な暑さ寒さの時期に注文が増加する。一方、4月~6月(春)と9月~10月(秋)は閑散期となる。春先は地方から首都圏の学校に通うために引っ越しをする学生も多く、新規配達員の登録も増えるため、競争が激しくなる。

 Uber Eats登録は四つのタイプがある。地元の配達員を観察したところ、徒歩(ゼロ)、自転車(1割)、バイク(9割)、軽自動車(ゼロ)といった割合で、バイクで配達する人が圧倒的に多い。また、男女比は男性が圧倒的多数(95%)を占めていた。また、バイトや副業の人と専業配達員の割合は2:8で、専業と思われる年齢高めの配達員を多く見かけた。まあこれは、筆者がデリバリーをしていたのが新宿・下北沢・中野と「稼げる」地域に近かったからかもしれない。

一番人気は、ホンダの原付三輪スクーター「ジャイロキャノピー」だ(広報写真)配達専用車として一番人気なのは、ホンダの原付三輪スクーター「ジャイロキャノピー」だ(広報写真) 拡大画像表示

 配達専用車としては、屋根付き原付バイク、特にホンダのジャイロキャノピーが人気がある。また、91~125ccのバイクの利用率が圧倒的に高いのも特徴。250cc以下のピンクナンバーは、二段階右折をしなくて済むため、配達時間を短縮できるからだ。