「仕事に追われているだけで1日が終わってしまう」「このまま何者にもなれないまま、人生が終わってしまうのか…」。そんな悩みを抱える人におすすめなのが『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「自分の人生が変わるきっかけになった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。

「自分の人生を変えたい人」が今すぐやるべき「意図的な練習」とは?Photo:Adobe Stock

目標を決めるときに「気をつけるべきこと」とは?

実力を伸ばそうとするときに、必ず覚えておいてほしいポイントがある。

しっかり実力を伸ばすには、トレーニングの強度や難度を、自分の能力よりほんの少しだけ高いレベルに設定するということだ。

いきなり現在の自分のレベルとかけ離れた厳しいトレーニングをしても、自信を失ってしまうだけだ。

実力を確実に上げる2つの方法

トレーニングの強度を高めるときは、2つの方法がある。

1つめは、同じレベルを維持して、かかる時間を減らしていく方法だ。

たとえば、1時間に10枚のピザをつくっていたアルバイトがクオリティーを維持しつつ20枚つくれるようになったら、確実に成長したと言える。

このトレーニング方法では、「量」を増やす力を伸ばすことができる。毎日僕たちに与えられる24時間という贈り物を、効果的に活用するために役に立つ。

2つめは、同じ時間内にいっそう質の高いものをつくり出せるように、スキルを上げていく方法だ。

たとえば、経歴5年目のプログラマーは、まだ業務に慣れていない新人プログラマーよりも、優れたプログラムをつくり出す確率が高い。

長年の訓練によって、自分の実力レベルを引き上げてきたからだ。

これは、質を上げるというポジティブな結果をもたらす。

このとき、同じ期間で効果的にスキルを上げるには、質を向上させるのに必要な要素を知ることが大切だ(逆に、結果の質にそれほど大きな影響を及ぼさない要素は、思いきってトレーニング対象から除外する勇気も必要だ)。

肝心なのは、自分がトレーニングをする目的は「より多くのものをつくり出すため」なのか、あるいは「より品質の高いものをつくり出すため」なのかをはっきり認識することだ。

どちらも重要だから同時に伸ばしていきたい、というトレーニングでは、どっちつかずな結果に終わってしまうかもしれない。

もし「時間を短縮するアイデア」「品質を改善するアイデア」が同時に思い浮かんだら、優先順位をつけられずに混乱してしまうからだ。

「反復練習」はスキルを着実に上げる

トレーニングの目的を明確にして、シンプルでわかりやすい目標を設定しよう。

目的がはっきりした単純な「意図的な練習」は、実力を着実に上げていきたい初心者にとってとても効果的だ。

そしてもう1つ。

「単純な反復練習」なら、自分が情熱を持てるかどうかの影響を受けることはない。

「私には情熱がないから続けられない」と落ち込まなくても大丈夫だ。

時間をかけて繰り返して練習を積んでいくだけで、いつの間にか達人になれるのだ。

※本稿は『SUPER NORMAL 凡人が1%の「成功者」になる抜け道』を一部抜粋・再編集したものです。