リベンジ写真はイメージです Photo:PIXTA

日常でよくある場面で使える、「簡単そうで意外と思いつかない」英語表現を見ていこう。日本語では、再挑戦するという意図で何気なく使う「リベンジ」という言葉だが、英語の“revenge”には「報復」や「復讐」といった意味合いがあり、強すぎる印象を与えてしまう。では、このようなときネイティブならどう表現するのか? ※本稿は、キャサリン・A・クラフト氏の著書『日本人が言えそうで言えない英語表現650』(青春出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

英語の“revenge”は誤解される可能性大!

 以前、ある女の子がこのようなことを私に言いました。

「こないだね、TOEICの試験を受けたんだけど、ぜんぜんダメだったの。絶対に、あたし、リベンジするからね」

 またあるとき、TV を見ていたら、ケーキづくりが思うようにいかなかったアイドルの女の子が「もう一回、リベンジさせてください」と懇願している様子を映していました。

 では、ここで質問です。これら2つのシチュエーションで、“I will get my revenge.” と言ったとしたら、ネイティブはどのような反応を見せるでしょうか。

 びっくりします。その女の子が怖くなります。

 英語のrevengeは「(恨みをもった)報復」であり「復讐」です。情念に燃えた強い言葉なのです。日本語で使われるときの「再挑戦」の意味はありません。日本語の「リベンジ」を英語のrevengeに置き換えると、大きな誤解が生じてしまいます。

 では、再挑戦という意味の「リベンジ」は、英語でどのようにあらわしたらいいのでしょうか。