イスラエル予備役兵に疲弊感 長引く動員「全て崩壊」イスラエル予備役兵のアディ・ハザンさんは長期の兵役で大きな犠牲を強いられている
Tanya Habjouqa/NOOR for WSJ

 イスラム組織ハマスが昨年10月7日にイスラエルを攻撃し、戦争が始まった。その翌日、アディ・ハザンさん(41)はイスラエル南部の集合拠点に車を走らせ、有事に招集される予備役の任務を開始した。1~2カ月で終わるだろうと考えていた。

 あれから約10カ月。ハザンさんは今も機関銃兵として配備され続け、彼の人生のそれ以外は混乱を極めている。経営する建設業は破綻しかけており、借金まみれの状況だ。彼の家族は友人や慈善団体の施しに頼っている。終わりが全く見えない。