米で大麻使用のドライバー増加、対策急ぐ警察ミズーリ州ジョプリンの公衆安全訓練センターで、大麻を摂取する前にベースライン検査を受けるボランティア

 米国では、大麻の常用者が飲酒する人よりも多くなっている。大麻使用のドライバーによる運転が増え、人々を危険にさらしている。

 学術誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・ドラッグ・ポリシー」に掲載された2023年の研究によると、大麻の合法化が原因とみられる交通事故の死者数は毎年1400人に上る。多くのドライバーは大麻の使用が運転に支障をきたすことを認識していない。全米自動車協会(AAA)交通安全財団が22年にドライバー2500人を対象に実施した調査では、大麻使用の1時間後に運転するのは非常に危険だと回答した人は全体の70%にとどまった。これに対し、飲酒に関する同様の回答は94%だった。