いったん買った銘柄の「買い増し」については、どう考えたらよいのでしょうか?
元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
高配当株を見つける
5つのステップ
ステップ2 「増収増益・増配」の銘柄だけを絞り込む
ステップ3 「PER×PBR=15倍超」の割高銘柄を除外する
ステップ4 一時的な要因で株価が上がった銘柄を除外する
ステップ5 厳選した銘柄を株価が下がったところで買う
私は上記5つのステップで高配当株を見つけていますが、実際にやってみれば、そんなに時間がかからないことが、わかってもらえると思います。
私はこの作業に慣れていることもありますが、1銘柄につき5~10分で終わらせます。そして、そこで「いい」と思えば、買ってしまうのです。
買い増しについては
はっきりとしたステップはない
5つのステップで購入する銘柄を絞り込みますが、「何を買い増していくか」については、銘柄を選択するときほどのはっきりとしたステップはありません。
「主力株にしよう」と思って買い増す株もあれば、割安だから買い増していった結果、主力株になる銘柄もあります。
2024年1月段階での私の主力株は、20銘柄です。といっても“超”分散投資しているので、1銘柄3000株も保有していれば、主力株に入ってきます。いちばん多くても1万5000株程度です。
主力株と準主力株の基準
準主力株としては100銘柄ほど保有しています。投入資金からすると主力株は500万円以上、準主力株は150万円~500万円が基準です。
なお、基本は“握りっぱなし”とはいえ、業界のトレンドをみて「この業界は今後厳しいな」とか「株価が異常に上がりすぎだな」と思った場合には売却してしまい、主力株ではなくなることもあります。
主力株の1つは「イエローハット」
私の主力株の1つであるイエローハット(9882)は、1株400円台で買い、その後600円台で買い増し、1700円台でも買い増しました。
2024年8月12日現在、株価は2000円を超えていますが、1700円で買った分については、それほど含み益があるわけではありません。しかし、配当も優待もいいですから、十分に元はとれます。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。