同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

「アンケートの回収率が低い」と感じている人がチェックすべきの共通点・ワースト1意外なポイントPhoto: Adobe Stock

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い

 今回紹介するのは、「アンケートの回答率アップの法則」である。

【貧す人】ここぞとばかり、アンケートの質問数を増やす
【稼ぐ人】回答しやすいように、アンケートの質問数は必要最小限に絞る

 顧客からの商品・サービスや会社全体に対するフィードバックを得るために、アンケートは不可欠だ。

 しかし、アンケートは回答してもらえなければ始まらない。アンケートの回答率を上げるために、プレゼントを用意する場合もある。

 だが、いくらプレゼントを用意しても、回答するのが苦痛になるようでは、良質な回答は期待できない。カギを握るのは、ズバリ質問数だ。

 質問数が異様に多いアンケートも多い。回答しようと始めたはいいが、次から次へと質問が続き、嫌になってやめてしまった人も結構いるだろう。

【稼ぐ人】の「7つの質問」

【貧す人】は、アンケートに聞きたいことを全部詰め込もうとするが、果たしてその質問項目は、そんなに必要なのだろうか?

【稼ぐ人】は、質問を必要最小限に絞る。

 次の7つの質問があれば、たいていの場合、事は足りる。

質問1 当社(製品、サービス、ブランド)を友人や同僚に勧める可能性はどのくらいありますか?(0~10の11段階で評価してください)
質問2 そのスコアをつけたおもな理由は何ですか?(自由記入)
質問3 商品を購入するまでのステップで、どの程度ストレスがありましたか?(1~7の7段階で評価してください)
質問4 その理由は何ですか?(自由記入)
質問5 その他、感想やお気づきの点がありましたらお願いします。(自由記入)
質問6 お名前(orメールアドレス)
質問7 いただきましたご感想を、今後広告に使わせていただいてもよろしいでしょうか?(「実名で可」「仮名なら可」「不可」から選択)

 質問1と2が、顧客ロイヤリティ(愛着度合)を計測するNPS(Net Promotor Score)に関するもの。

 質問3と4が、顧客が感じる手間を計測するCES(Customer Effort Score)に関するものだ。

 質問7で許可が出れば、質問2と5は顧客の声に活用できる。

 質問はこれ以上あってもいいが、本当に自社に必要かを見極めて追加しよう。

(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)