ウミガメと一緒にシュノーケリング

■アマミノクロウサギに会いに夜の森に行く

クロウサギ夜の森に走り去るアマミノクロウサギ

 奄美大島世界遺産センターで奄美大島の生き物についてちょっと詳しくなったら、実際に自分の目で見てみたくなったのではないでしょうか? 有名なアマミノクロウサギをはじめ、奄美にすむ多くの生き物は夜行性。動物たちに会いたければ、夜の森を探検するのがいちばんです。

 しかし、夜の森は迷いやすいし、素人がいきなり訪れて動物や昆虫、植物を見つけるのは至難の業。しかも森には猛毒をもつヘビ、ハブもいるのです! なので、夜の森へ行く際はナイトツアーに参加するのが必須。臆病で警戒心の強いアマミノクロウサギですが、それぞれの個体がお気に入りの場所をもっているため、周辺の環境を熟知しているガイドと一緒に訪れればかなりの高確率で見ることができます。

 そのほかにも野鳥や昆虫、カエルと夜の森はとってもにぎやか。奄美の森にしかいない固有種も見ることができるかもしれません。

■マングローブの森をカヤックで探険する

マングローブ満潮時はマングローブのトンネルができる

 もちろん、昼間のアクティビティも豊富です。実は奄美大島の住用町に広がるマングローブの群生地は、西表島に次いで日本で2番目の広さを誇ります。このマングローブ原生林はカヌーで探検することができます。

 所要1時間ほどのツアーで、最初に漕ぎ方のレクチャーもあるので初めてでも大丈夫。2人乗りのカヌーもあり、子供連れにも人気です。

 ここで気をつけなくてはならないのが、満潮と干潮の時間。カヌーツアーは1日に数回実施されていますが、干潮と満潮の時間によって見られるものが違うのです。よく写真で見るようなマングローブのトンネルのなかをくぐり抜ける体験ができるのは満潮時のみ。一方、干潮時はミナミコメツキガニなど干潟にすむ生き物たちを観察することができるので、生き物好きにはオススメです。

黒潮の森マングローブパーク
住 所:鹿児島県奄美市住用町石原478
料 金:カヌー/60分コース…3000円、90分コース…4000円
URLhttps://www.mangrovepark.com

■美しいビーチでぼーっとする

崎原ビーチ笠利町の崎原ビーチ。湾になっているため波が穏やか

 忙しく動き回らなくたって、ビーチでぼーっと過ごすだけでも幸せ。奄美大島には美しいビーチが点在しています。少し車を走らせれば、ほぼプライベートビーチ状態。お気に入りのビーチを見つけて1日のんびりするのもいいでしょう。

 笠利町にある土盛海岸は白砂と遠浅のクリアブルーの海が美しいビーチ。奄美空港から北に10分ほど車を走らせたところにあるので、飛行機で到着してすぐ直行する人もいる人気のビーチです。
また、湾のなかにあり波が穏やかな崎原ビーチや、倉崎海岸もおすすめ。

 市街地に近いところではシャワーや売店などの設備も整っている大浜海浜公園が人気です。しかも、このビーチはウミガメの産卵地! ビーチに旗が立っていたらそこに卵があるので注意してくださいね。

 そうそう、奄美の海にはウミガメがたくさんいます。なんとウミガメとシュノーケリングをすることができるんですよ。個人で訪れてもばったり会うことはあると思いますが、高確率で会いたいならツアー参加がおすすめです。海で悠々と泳ぐウミガメの姿は、水族館で見るのとはひと味もふた味も違う感動がありますよ。