海外・国内旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「ここが東京都って信じられる?イルカと泳ぎ、クジラと出会える『東京の島』が最高すぎた!【写真付き】」です。小笠原諸島は世界遺産に登録された美しい自然に包まれ、リピーターも多い魅力あふれる島々です。小笠原の玄関口、父島で自然を全身で感じられるおすすめツアーを紹介します。(写真/Atoll 高井章太郎、松島正二、山崎宏之、PIXTA・文/Atoll 高井章太郎)
世界遺産の紺碧の海で
イルカと泳ぎクジラと出会う
■小笠原諸島への行き方は?
はじめに、小笠原諸島への行き方を確認しておきましょう。
小笠原諸島へのアクセス方法は船のみ。東京・竹芝桟橋と父島の二見港を、定期船のおがさわら丸が結んでいます。基本的に週に1便の運航で、片道24時間の船旅。往復48時間を船内で過ごすことになりますが、甲板から沿岸の景色を眺めたり、夕日や星を観賞したり、レストランで島食材を使った料理を味わったりと島気分を満喫できます。
■小笠原ではどんな遊びが楽しめる?
ボニンブルーと呼ばれる紺碧の海に囲まれた小笠原は、海の遊びが充実しているイメージ。確かにドルフィンスイムやホエールウオッチング、シーカヤックなど透明度の高い海を舞台にしたツアーは定番です。
でも、それだけじゃないのが小笠原のすごいところ。小笠原諸島は2011年に世界遺産になりましたが、実は登録区域のほとんどが陸上なんです。集落を除く大部分が森に覆われた小笠原では、動植物が独自に進化を遂げており、トレッキングツアーなどで貴重な生態系を観察できます。
ツアーを予約する際は、透明度抜群の海と緑豊かな森、どちらも楽しめるように選ぶといいでしょう。ここで紹介するおすすめツアー以外にも、さまざまなツアーが開催されています。
■おすすめツアー1 ドルフィンスイム&南島ツアー
さっそく、おすすめツアーを紹介します。絶対に外せないのは、不動の人気No.1「ドルフィンスイム&南島ツアー」。小笠原周辺には野生のイルカが生息しており、スノーケリングで一緒に泳ぐことができるんです。
小笠原の海はとても透明度が高く、明るい海中で見るイルカたちの姿は神秘的。かわいい赤ちゃんイルカが見られることもあります。
ドルフィンスイムを楽しみながら、父島から1kmほど南西に浮かぶ南島へ向かいます。この島は沈水カルスト地形という特殊な形状をしており、周囲の海域とともに世界遺産に含まれています。鋭く尖った岩に囲まれたくぼ地には、眩しいほどの白砂が広がり、ソーダ色の海に感激すること間違いなし!
1日ツアーが基本ですが、定期船おがさわら丸の入出港日は半日ツアーが開催されます。
ツアー情報
時間 半日ツアー/8:30~12:00頃、13:30~16:00頃 1日ツアー/9:00~16:00頃
料金 半日8000円~、1日1万3000円~
催行会社 小笠原観光局
URL https://www.ogasawaramura.com/
■おすすめツアー2 シーカヤック
真っ青な海を滑るように進むシーカヤックも人気ツアーのひとつ。エンジンを使わないので、聞こえるのは水をかくパドルの音くらい。雄大な自然に包まれているような、心地よい体験です。
初めての人でも、パドルの漕ぎ方からていねいに教えてもらえる体験コースが用意されているので安心。練習すればすぐに真っすぐ進めるようになるはず。
海から見る景色は、いつもと違って新鮮! 無人島に上陸したり、スノーケリングをしたり、小笠原の海を存分に堪能できます。ガイドさんが固有生物や自然についての話をしてくれるのもうれしいですね。
初心者向けの半日コース、1日コースが用意されているほか、経験者なら南島など周辺の無人島やビーチ、洞窟を巡るツアーもおすすめ。サンライズ・サンセットカヤックもロマンティックです。
ツアー情報
時間 半日ツアー/8:30~11:30頃、13:00~16:00頃 1日ツアー/9:00~16:00頃
料金 半日7000円~、1日1万1000円~
催行会社 小笠原観光局
URL https://www.ogasawaramura.com/