個人投資家の間で大きな支持を集めるベストセラー『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』、待望の続編『株トレ ファンダメンタルズ編』が発売された。前作はチャート分析がテーマだったが、今作では企業の業績や財務の読み方をわかりやすく解説する。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
投資の実力を磨く『株トレ』に挑戦
C社の1年間の企業活動は、次のような内容でした。
キャッシュフローを計算してみましょう
営業CF、投資CF、フリーCF、財務CFはそれぞれいくら？
次の①～④から選んでください。
①20億円 ②10億円 ③▲10億円 ④▲30億円
※ここでは売上はすべて現金収入、売上原価はすべて現金支出と仮定しています。
【ヒント】それぞれのキャッシュフローの意味
営業CF
本業で得られるキャッシュフロー。たとえば小売業の場合、店舗からあがる収入から、商品の仕入れや販売・管理にかかる支出などを差し引いたものが営業CFです。
投資CF
設備投資などで出ていくキャッシュフロー。設備投資や株式などへの投資で出ていくお金が、投資CFのマイナス項目です。
フリーCF
営業CFから投資CFを引いた残りがフリーCFです。企業活動を続ける間、手元に残る「自由に使えるキャッシュ」という意味です。
財務CF
企業の財務活動で得られるキャッシュフローのこと。手元の現金が増える場合、財務CFはプラス、手元の現金が減る場合、財務CFはマイナスになります。
・100億円借金をすると、財務CFは＋100億円
・借金を10億円返済すると、財務CFは▲10億円
