カマラ・ハリス氏が77日後の米大統領選で当選した場合に、どんな政策を打ち出すのかは総じて不透明だ。それは、彼女が民主党の予備選の洗礼を受けず、党内の競争相手と政策論議をする必要がなかったためだ。しかしハリス氏の方向性を推し量る一つのヒントは、民主党の根本的思想の中に見ることができる。なぜなら党を主導するのではなく、党に従う傾向を彼女が示してきたからだ。民主党全国大会は19日にシカゴで開幕し、党の2024年政策綱領が採択された。政策綱領は7月16日に同委員会によって承認されている。それはジョー・バイデン大統領が11月の大統領選に向けた戦いからの撤退を表明する前のことだった。これもハリス氏が極めて性急かつ唐突に、大統領選の表舞台に引っ張り出されたことを思い起こさせる材料の一つだ。
【社説】米民主党が目指すプロジェクト2025
あらゆる分野で政府の役割を強調
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