富裕層必見! 資産防衛&節税術Photo:PIXTA

「相続対策」という言葉を聞くと、多くの人は「相続税をいかに減らすか」「残された家族に迷惑を掛けないためにどうするか」といったことを思い浮かべるだろう。だが、何よりも大切なことは、その相続対策によって得られる本人の“満足感”だ。連載『富裕層必見! 資産防衛&節税術』の第10回では、節税効果はもちろん、本人の満足度も高い6つの具体的な相続対策を紹介する。(税理士法人レガシィ代表社員税理士・公認会計士 天野 隆)

税金は下がるが気が乗らない…
本人が「どう感じるか」が最重要

「相続対策」という言葉を聞くと、多くの人は「相続税をいかに減らすか」「残された家族に迷惑を掛けないためにどうするか」といった視点を思い浮かべるのではないだろうか。

 確かにそれらは重要だ。しかし筆者は長年、相続と事業承継の現場に携わる中で、もう一つ、決定的に重要な視点があると感じている。

 それは、当の本人が「その相続対策をどう感じているか」という点だ。

 世の中には、税金は確かに下がるけれど、本人がどうにも納得できない、あるいは気分が乗らない相続対策も存在する。筆者の経験上、そうした相続対策はどこかで無理が生じ、途中で頓挫したり、家族関係に影を落としたりすることも少なくない。

 そこで次ページから、「税務的に正しいか」だけでなく、本人が前向きに、できれば楽しみながら取り組める相続対策に焦点を当て、その中でも特に評価の高い6つのポイントを紹介しよう。