スズキ・ホンダ「2つのインド車」は国内に旋風を起こすのか…価格・乗り心地・評価の理由は?右がマルチ・スズキ・インディアが手掛ける「フロンクス」。写真は2023年1月のインドオートエキスポでのもの Photo: Bloomberg via Getty Images

スズキがインド製戦略小型SUV
「フロンクス」を日本発売へ

 この2024年秋に最も注目される新車が、スズキの「フロンクス」だ。フロンクスは、スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディアのインド・グジャラート工場で生産されるコンパクトSUV(スポーツタイプ多目的車)で、スズキが世界戦略車と位置付ける重要商品だ。

 昨年4月にスズキが圧倒的な生産・販売力を誇るインドを皮切りに販売が開始され、続いて中南米・中近東・アフリカでも展開。9月中旬に、満を持して日本でも市場投入される予定となっている。

 スズキは、フロンクスの日本市場投入に当たり、「新型フロンクス、いよいよ日本へ! 今秋、発売」と銘打って専用サイトを新設。8月からティザーキャンペーンを積極的に進め、1日からは実際に車両を見ることができる先行展示会を全国各地で開始しているなど、国内発売に向けたカウントダウンが始まり、大きな盛り上がりを見せている。

 なぜ、スズキがこのインド製新型SUVの日本市場投入に力を入れているのか。