「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる夢を行動に変える方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から「やればできる」と信じられるノウハウを紹介する。

「仕事も人生もこのままでいいのか?」と思ったらすぐやることPhoto: Adobe Stock

これからあなたの新しい舞台が始まる

 地球を意味する「グローブ(Globe)」。シェークスピアは、自分が建てた劇場をグローブ座と名付けました。地球をひとつの舞台として見たからです。また、人間という意味の英単語、「パーソン(Person)」は、ラテン語で仮面を意味する「ペルソナ(Persona)」に由来します。

 人間は仮面をかぶった俳優のようだというわけです。古典文献学者のペ・チョルヒョンは、これを虚飾的な存在という意味ではなく、「宇宙で自分に与えられた唯一の配役を知っているか、知っているとしたら、最善を尽くしたかを問う存在」という意味だと解釈します。

 自分に任された配役(Part)を知り、最善を尽くした人の舞台には、拍手喝采が送られます。逆に、自分の配役に不誠実に臨めば、舞台から退場させられるかもしれません。重要なのは、演劇の幕が下ろされるまでは、まだ終わったわけではないという点です。

 シェークスピアは、人生を7幕に分けましたが、誰にでもまだ始まっていない新しい幕が待っています。過去の失敗と後悔は忘れましょう。2000年以上も昔の哲学者セネカは、『心の平静について』で、妄想ではなく目標に向けて集中せよと勧めます。

「すべての努力を1か所に集中しましょう。そして、その目標を常に目で見られるようにしておきましょう。私たちを邪魔するのは人間の仕業ではなく、妄想なのです」

 人生の主人公は、他でもなく自分だということを肝に銘じましょう。他人が代わりに生きてくれることもなく、代わりに責任を取ってくれるわけでもありません。自分が選択し、自分が行動したままに、人生は決まります。

 人生でただの1回でも、すべてをかけてみたことはありますか? 後悔なく、すべてをかけて、人生の新たな幕を開けましょう。

 これからあなたの新しい舞台が始まります!

 人生という舞台で、どんな役を担うのか、それはいまのあなたにかかっています。

(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)