巨大ハイテク企業は、データセンターの所有者にはありがたいような、ありがたくないような存在だ。ハイテク大手はデータセンターのスペースを拡大することに貪欲だが、価格面では厳しい値引きを要求するパワフルさを持つ。この力学が、データセンター運営会社エクイニクスのような銘柄の賃料の伸びを長い間抑えてきたが、状況は変わりつつある。データセンターの大家である運営会社は、かつてはテナントであるハイテク企業に魅力的な取引を提供する必要があった。ハイテク企業は大量にスペースの賃貸契約を結ぶ顧客で、供給が潤沢だったために場所をえり好みできたからだ。データを社内のストレージからパブリッククラウドに移行する企業が増えるにつれ、クラウドサービスの大手プロバイダーはさらに大きな影響力を持つようになった。アマゾン・ドット・コムが支払う1キロワット当たりの賃料は、小企業や政府機関のテナントの約半分だ。