2月8日行われた衆議院議員総選挙で当選確実となった候補者の名前に花をつける高市早苗首相 Photo:JIJI
「高市一強」への警戒感が広がる中、実はこの圧勝劇が日本経済にとって「千載一遇のチャンス」であることはあまり知られていません。その鍵を握るのは、2026年から2027年にかけて吹くある“神風”です。神がかり的な追い風に乗った「積極財政」は私たちの生活をどう変えるのか。 賃上げ、社会保険料の軽減、経済成長という「3つの難問」を一挙に解決する驚きのシナリオを解説します。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博)
高市政権はやるしかない!
経済を復活させる唯一の政策
歴史が動くほどの圧勝劇に将来の不安を感じる人が少なくないことは理解できます。高市政権が単独で衆議院の3分の2を超える議席を獲得したことで、これから何が起きるのかに注目が集まっています。
先に不安を感じる方に対してビッグピクチャーを提示します。高市一強状態は日本社会にとっても日本経済についても、実は圧倒的にメリットが大きいのです。まずその点から解説します。
石破政権の少数与党の時代に自民党は何も決めることができませんでした。石破時代の選挙で自民党が大幅に議席を減らした結果、誕生した高市政権が選択したことは他党に歩み寄って組むことでした。
離脱した公明党に代わり、高校無償化や国会の定数削減を主張する日本維新の会を与党に組み入れたうえに、野党の国民民主党が主張する103万円の壁の撤廃を呑んだことで、国会運営がある程度円滑に進むようになったことは成果でした。
しかしここまでのところ、高市政権として本当にやりたいことよりも、野党がやりたいことを優先しなければならない状況が続いていました。その構造が今回の総選挙でがらりと変わりました。結果、高市首相が本来やりたいことを進められる状況が出現しました。
これは日本社会にとってはメリットです。ポピュリズムに寄らず痛みをともなう改革に着手できる状況が生まれたからです。
しかし少なからずの国民が不安を感じるのはなぜか?保守タカ派寄りの高市首相が最終的にやりたいことが透けて見えるからでしょう。実際、自民党圧勝の翌日、高市首相は「憲法改正に挑戦する」と宣言しました。この報道に不安を感じた人が多かったことにも共感できます。
この点についても先に大局的な視点で解説すると、不安視する必要はありません。理由はふたつあります。







