失恋を乗り越えるのは
すべて「見方次第」

 なぜこのような結果になったのでしょう?医師たちは、ある考えがどのような枠組みで示されたかに反応したのです。フレーミング効果(Framing Effect)とは、ものごとがどのように提示されるかにもとづいて、それに対する評価が変わる傾向を指します。外科医がリスクを評価するときでも、失恋した人が破局後に前に進む方法を決めるときでも、この傾向が決断に影響を与えます。

 私は、フレーミングこそが別れから立ち直るための鍵だと信じています。事実、枠組みを変えることで、回復プロセスを速められます。たとえば、恋人が興味を示さないために中断していたかつての趣味に、別れたおかげでふたたび取り組める、と考えてみるとどうでしょうか。要は、別れの経験を壊滅的な「損失」と見なすのではなく、あなたの人生を長期的に向上させる「利益」と捉えることができるのです。

 だから、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』を連続放映するテレビは消して、バラ色の眼鏡をかけ、このみじめなパーティーを楽しいお祭りに変えましょう。失恋を乗り越えるのはすべて見方しだいであることを実感してください。