先輩リーダーは、すぐさま間に入って、その場をとりなしてくれました。そのときに私に言ってくれたのが、先程の言葉です。
この出来事は、私の心に強く響きました。実際、プロジェクトは予断を許さない状況だったにもかかわらず、メンバーのプライベートを優先させられる先輩の度量に感動しましたし、この人のために仕事をしたいと思いました。
そして、自分も、メンバーにこんな言葉をかけられるリーダーになろうと誓ったものです。
休みが必要になったら
リーダーも遠慮なく休む
まさに、家族あっての仕事です。これは、独身者も同じで、それぞれにプライベートがあります。それを差し置いてまで、絶対的に仕事優先であってはなりません。現実には、仕事を優先しないといけない局面もあるでしょうが、メンバーのプライベートな事情も考慮してあげられるリーダーでありたいものです。
例えば、有休や夏休みなどのまとまった休暇や、産休、育児休暇を取りたい、というメンバーがいるとします。このときリーダーが心がけなければいけないのは、休みを取りにくい雰囲気をつくらないことです。
「プロジェクトが大変なときに、すみません」「こんなときに休みを取るのは心苦しいのですが……」と切り出すメンバーがいたら、手放しで快く送り出してください。
「大丈夫だよ、しっかり休んで。仕事のことは心配しないでね」と言ってあげるのです。できるだけ、休みを取りやすいチームを作る、ということを意識するといいでしょう。
そのようなチームにするために、あなた自身が休みを取るときも「チームが忙しいときに申し訳ないですが、休ませていただきます」などと言わないようにしてください。
リーダーが休むことに引け目を感じていたら、メンバーも休めません。休むときはしっかり休み、しっかりとパフォーマンスを出すチーム、仕事もプライベートも充実したチームを作りましょう。
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