習近平、バイデン両首脳Photo:Pool/gettyimages

米中戦略対話をめぐる2つの「初」と
中国対米外交「三原則」

 8月27~29日、米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官が、王毅中央政治局委員兼中央外事工作委員会弁公室主任の招待に応じる形で訪中し、米中戦略対話を行った。

 この対話は、国家主席・大統領と外相・国務長官の間に位置づけられ(中国側では、秦剛外相解任以来、王毅が中央外事工作委員会弁公室主任と外相を兼任するという異例の状態が続いている)、米中関係の発展や方向性、及び危機管理などに関わるクリティカルな問題を巡って突っ込んだ議論を行うこと、首脳会談実現の前段階における対話や協議を行うこと、といった機能を持つ。

 今回のサリバン訪中及び米中戦略対話は、二重の意味で「初」であった。