老舗豆腐メーカーの
「藤岡とうふ店」も破綻

 5月14日に水戸地裁より破産手続き開始決定を受けた「藤岡とうふ店」(茨城県笠間市)も、近時破綻に追い込まれた1社だった。同社は1927年創業の老舗豆腐メーカーで、豆腐のほか、ゆばや豆乳、おからを使用したクッキーやドーナツなどの菓子類、総菜類の製造を手がけていた。

 しかし、近年は需要が低迷するなか、スーパーマーケットなどとの競合で年売上高は減少基調をたどり、支払いも滞っていた。金融機関の支援のもとで立て直しを図っていたものの、原材料高や燃料高の影響で計画通りに進まず、厳しい状態が続いていた。

 こうしたなか、一部の債権者から差し押えを受け、資金繰りなど先行きの見通しが立たなくなり、関係会社の「おとうふ家族」(本店同所)とともに今年4月中旬までに事業を停止していた。