個人投資家の間で大きな支持を集めるベストセラー『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』、待望の続編『株トレ ファンダメンタルズ編』が発売された。「この株は売り? それとも買い?」「どっちの株を買う?」投資シミュレーションの感覚でクイズを解くうちに株の知識が自然と身につく1冊だ。前作ではチャート分析がテーマだったが、今作では業績や財務の読み方をわかりやすく解説する。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。

投資プロが教える「株の正しい買い時とは?」Photo: Adobe Stock

『株トレ』のクイズに挑戦

 D社は、飲料メーカーです。8月に観測史上最高気温に達し、売上が好調であることを受けて、「猛暑関連株」として買われています。

 E社は、医薬品メーカーです。希少疾患で高シェア製品を多数持ち、安定的に成長していますが、増益率は1桁台にとどまります。

 D社とE社、買うならどっち?

投資プロが教える「株の正しい買い時とは?」

【ヒント】
13週移動平均線からのかい離率を比較すると……

 

かい離率(%)
=(株価÷13週移動平均)×100-100

 

D社かい離率
=(1250÷961)×100-100
=30%

 

E社かい離率
=(950÷940)×100-100
=1%