計9年間の浪人を経て早稲田大学に合格した経験を持つ筆者・濱井正吾(通称:9浪はまい)が「多浪生の恋愛事情」を赤裸々に語ります。受験の世界には、浪人中に恋をした結果、勉強が手につかなくなり、浪人の年数を重ねた方々が本当に存在します。その一方で、恋がプラスの作用をもたらし、志望校に合格する人も――。両者を分けるものは何なのでしょうか。(教育ジャーナリスト 濱井正吾)
浪人中に
恋をするとどうなる?
私はかつて、家族の事情などで集中して勉強するのが難しい環境にいました。そこから仮面浪人を経験したり、社会人生活と並行して受験勉強を重ねたりする中で、難関大学合格への熱意が高まりました。そして9浪を経て、念願叶って早稲田大学に合格しました。
私はこうした浪人生活の中で、いろんな受験生と机を並べて勉強してきたものの、浪人のほとんどが1浪生。多浪を経て大学受験をする人は本当にごくわずかでした。
今でこそ「多浪経験者」の受験体験談がSNSやYouTube上にあふれるようになりましたが、私が受験勉強をしていた時期に、そのような情報はほぼ皆無でした。
そのため、当事者である私自身が他の多浪生の実態を知らず、自分と似た境遇の人が居るのかどうか謎に包まれている状況でした。
しかし大学に入ってからは、早大以外の学生も含め、複数の多浪経験者と接点ができました。その中には、単に受験勉強で苦戦しただけではなく、「恋愛」にはまってしまい、浪人の年数を重ねた人も珍しくありませんでした。
そこで今回は、私が実際に見聞きした、多浪生の恋愛事情をお届けします、
・「医学部3浪女子」が元カレを忘れたくて予備校を移った末路
・恋愛のおかげで成績が伸びる人の特徴
・想いが届かない悔しさを勉強にぶつけろ!