近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「ケース面接の例題と解答例」を紹介する。
「問題解決の思考力」を測る入社試験
ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。
面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。
次の回答のステップを頭に入れて、ケース面接問題に取り組むことで、問題解決において最も重要な「論点を設定して仮説を立てながら思考する力」が身につきます。
【ケース面接回答の手順】
ステップ1:クライアントの解像度を上げて、イメージを共有する
ステップ2:「問題」を「課題」に落とし込む
ステップ3:本質的な課題を特定する
ステップ4:打ち手を洗い出し、優先順位を付ける
ステップ5:提案内容を整理し、総括する
では、次のケース面接問題に挑戦してみましょう。
実際のコンサルの入社試験に挑戦!
面接官:
「日本のスカッシュ人口を増やすにはどうすればよいでしょうか?」
【回答のヒント】
・スカッシュは閉鎖環境でラケットを用いてボールを打ち返す競技です。テニスやバドミントンとよく似たスポーツである一方、これらの競技に比べて人口は圧倒的に少なく、マイナースポーツと言えます。(知識がない場合は躊躇せずに面接官に説明を求めましょう)
・「スカッシュ人口」の定義を明確にしましょう。
・人々が実際にスカッシュをプレイするようになるまでに、どのようなハードルや課題があるか洗い出してみましょう。
・特に解決すべきハードルや課題に焦点を当てて、打ち手を検討しましょう。