近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「ケース面接の例題と解答例」を紹介する。

面接官が求める地頭力とは? 人気高まるコンサル入社試験の実際Photo: Adobe Stock

「問題解決の思考力」を測る入社試験

 ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。

 面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。

 次の回答のステップを頭に入れて、ケース面接問題に取り組むことで、問題解決において最も重要な「論点を設定して仮説を立てながら思考する力」が身につきます。

 では、次のケース面接問題に挑戦してみましょう。

実際のコンサルの入社試験に挑戦!

面接官:
「日本のスカッシュ人口を増やすにはどうすればよいでしょうか?」

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【回答のヒント】

・スカッシュは閉鎖環境でラケットを用いてボールを打ち返す競技です。テニスやバドミントンとよく似たスポーツである一方、これらの競技に比べて人口は圧倒的に少なく、マイナースポーツと言えます。(知識がない場合は躊躇せずに面接官に説明を求めましょう)

 

「スカッシュ人口」の定義を明確にしましょう。

 

人々が実際にスカッシュをプレイするようになるまでに、どのようなハードルや課題があるか洗い出してみましょう。

 

特に解決すべきハードルや課題に焦点を当てて、打ち手を検討しましょう。