「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」で総合グランプリとビジネス実務部門賞をダブル受賞した『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書に、絶賛の声が多く寄せられた。
そこで、受賞を記念して、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ、佐久間さんの回答を公開します。(構成/ダイヤモンド社・根本隼 初出:2023年3月31日)

「さっさと辞めた方がいい職場」を確実に見抜く“たった1つの方法”【書籍オンライン編集部セレクション】

Q. 同僚がどんどん辞めていきます

質問者:30代男性 

――私の職場は離職率が非常に高く、新人や仲のいい同僚が次々と辞めていきます。私自身は辞めるほどの大きな不満はありませんが、この状況を見ていると「このままこの職場に居続けてよいのだろうか」と悩んでしまいます。

 当面はここで働き続けるつもりですが、「この職場は辞めた方がいい」と判断するタイミングやポイントがあればアドバイスをください。

辞めた人に退職理由を聞いて「自分ごとになるか」を見極めよう

佐久間さんからの回答↓

 まず一番大事なのは、会社を辞めていった人に「退職理由」を聞き取ることです。

 その人の「辞めた理由」が、いずれ自分に降りかかってくるかもしれないものなのか、それとも辞めた当人の個人的な問題なのか

 後者なら、あくまで「他人ごと」として気にしすぎる必要はないですが、前者なら辞めることを考え始めた方がいいかもしれない。なぜなら、今は不満がなくてもいつかそれが、「自分ごと」になってあなた自身が苦しい思いをするかもしれないから。

 だから、離職率という「数字」だけを見て思考停止せずに、色んな人の辞めた理由を自分なりのデータとしてしっかり集めておいて、自分も同じ目に遭いそうか否かを考えた方がいいですね。

 逆に、周りの退職理由が自分に当てはまらなくて、なおかつ会社に自分が有効活用できるリソースがちゃんとあるなら、わざわざ辞めることはないと思います。

 言い換えると、「この会社はリソースがない」とか「この会社にいると自分のスキルが伸びそうにない」と思ったときも、転職を考えるべきタイミングだということです。

(本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、佐久間さんに相談してみませんか?」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です)