人生100年時代、命の終わりを迎えるその日まで、自分の足で歩けるということはとても大事です。足は心と体を映す鏡。年齢以上に、その人の健康状態を表しています。あなたの足は、今、どんな状態でしょうか? 30万人以上の足を見てきた足裏セラピストの鈴木きよみ氏が、誰でも簡単に今すぐできる足裏マッサージ法を紹介します。

※本稿は、鈴木きよみ『歩ける寿命を100歳までのばすなら足裏が9割』(ワン・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

足裏は生き方を映す鏡。今、足裏を磨けば未来が変わる

足の裏写真はイメージです Photo:PIXTA

 本稿では、みなさんに足が持つ力についてお話ししようと思います。まず、その前にあなたの足を触ってみましょう。

 カチコチに硬くなっていませんか?
 手を温かく感じるほど冷たくありませんか?
 弾力がなくふにゃふにゃとしていないでしょうか?

 次に床やイスに座って、足の甲を上から眺めてみましょう。

 足の指がいろんな方向を向いていませんか?
 色が赤黒かったり、血色がなかったりしていませんか?
 指にしっかり力を入れて、大地をつかめているでしょうか?

 触って、見て、どう感じましたか? あなたが感じた足の印象は、今の心と体の状態を教えてくれています。

 足はまるでスーパーコンピューターのように、これまで生きてきたあなたの人生の情報や、目に見えない内臓の調子まで見せてくれているのです。

「今までの人生は変えられないから、足も変えられないでしょ」と、思うかもしれませんよね。でも、そんなことはありません。

 誰でも足を刺激し始めると(この刺激には足のマッサージだけでなく、ただ足を触る、ただ見ることも入ります)、触感や色が毎日変わっていくことに驚くと思います。

 体調が悪いと顔色が悪く、体調がいいとツヤとハリが増す顔と同じように、足にはほんの少しの体調の変化も表れます。

 毎日、足を気にかけることで、不調を未然に防ぐことができ、いつまでも健康で歩き続けられる足をつくることができるのです。

 江戸時代の儒学者であり、医者でもあった貝原益軒の健康で長寿になるための方法を記した『養生訓』の後期の書物には、足を刺激しましょうという記述があります。

 足ツボマッサージというと多くの方が中国や台湾を思い浮かべるかもしれませんね。でも、日本でも江戸時代の書物に登場するほど、足を刺激する方法は昔からある身近な民間療法のひとつだったのです。