たとえば戦争が始まってしまい、燃料となる原油価格が上がると、野菜の値段も上がることがあります。原油価格が上がると、野菜を収穫する機械の燃料代や輸送費が上がるからです。原油は先物の投資商品としても扱われており、実は間接的に投資商品の値動きを知ることと関係しているのです。

 もっと言えば、野菜を原料に加工食品を作っている企業は材料費が上がるので、利益が減って業績悪化=株価が下落する、というところまで想像することができます。チラシに載っている商品から、投資のシミュレーションができるのです。

 もちろん最初からここまで考える必要はありませんが、食品に絞って価格の動きを知っていくと、そこからいろいろな分野に派生させることができますし、食費の見直しにも役立ちます。まずは価格の動きに意識を向けて、チラシをチェックすることから始めてみてください。

投資家は報道時には
すでに投資済み

 商品の価格変動が大きいと、ニュースでも取り上げられます。しかし、報道された時点で、その情報は古いと考えたほうがいいでしょう。多くの人がその情報を見て行動するからです。