「買う」「売る」といった動詞は、2つの通貨のうち先に出てきた通貨にかかると考えるとわかりやすいかと思います。また、最初に出てきた通貨が「買う」なら、後に出てくる通貨はその反対の「売る」となります。

 では、「ユーロドルを買う」という場合はどう読み取ればいいでしょうか。「買う」は先に出てきた通貨の「ユーロ」にかかるので、『ユーロを買う』となります。よって、後に出てくる通貨の「ドル」は「売る」。つまり、『ユーロを買ってドルを売る』と読み取ります。

「ドル円」のグラフは
どうやって見ればよい?

 また、「ドル円」のグラフは、ドルを買う人が多くなると上昇、売る人が多くなると下降のグラフとなります。

「円高ドル安」ということは、ドルを売って(米ドルの人気がなくなって)円を買う(日本円の人気が上がる)人が多い状態になりますので、「ドル円」の通貨ペアのグラフは下落傾向となるわけです。

 グラフだけ見ていると、上昇下降という見方になってしまいますが、FXの場合は、ペアで表示されている通貨の人気の力比べのようなものになるわけです。

 このあたりが株などを買うのとは少し違った解釈となります。