「歳をとった親が言うことを聞いてくれない」。誰もが一度はこんな経験をしているのではないでしょうか。「親がいつまでも自分のことを若いと思っている」「病院ギライがなおらない」「お酒の量が減らない」などその悩みはさまざまです。親のことを思って言ったのにもかかわらず、いつも喧嘩になってしまうのは、実は伝え方に問題があります。そんな問題を解決すべく、『歳をとった親とうまく話せる言いかえノート』が発刊されました。本記事では書籍の一部を抜粋してお届けします。
親が年甲斐もないことをする
「もう若くないんだから、危険なことはやめてよ」。子どもから見て親が「年甲斐もないことをしている」と感じるときのひと言です。親がレジャー好きの場合に多いようです。このとき「危険なことはやめてよ」とストレートにお願いをしても、受け入れられるとは限りません。
たとえば、あなたの趣味が「スキーをすること」である場合、それを禁止されたら、「人生の生きがい」を奪われたと感じるのではないでしょうか。親も同じです。
とはいえ、親の健康や身体を守りたいと思う気持ちはすばらしいことですから、伝え方を工夫していきましょう。歳をとった親を本当の意味で守れるのは子どもだけです。
もちろん、介護やリハビリのプロができることもたくさんありますが、自分の子どもからのサポートほど喜ばれるものはありません。