注意する側から「仲間」になろう
ですから、こんなときは、自分の失敗談を先に伝えながら妥協案を探りましょう。
たとえば、「この前、スキーをしたら、足を痛めちゃって大変だったんだ」のようにあなたが自分の相談として「もう若くない」ことを伝えてみましょう。すると親は、「子どもの老い」を感じ、同時に自分自身の老いも自覚します。
そのタイミングで「お父さんは最近どう?」と聞いてみてください。いつもは「まだまだ元気だ」と答える親も、あなたのエピソードを聞いたあとだと、「そういえば、ヒザが少し痛みやすくなった」と、素直に教えてくれるでしょう。
そうなったら、あなたのペースです。すかさず「レジャーに行くときは誰かと一緒に行く」「すぐに連絡を取れるようにしておく」などの妥協案を提案しましょう。親の生きがいを奪わず、ケガや遭難のリスクを減らせます。
ここでのポイントは、注意する側と注意される側という関係性から、「同じ悩みを抱える仲間」になることです。お互いにレジャー好きで、ケガには気をつけたいという立場になれば、きっと会話の方向性は変わってくると思います。
今回の例はあくまで一例ですので、皆さんの伝えやすい言葉を見つけていただけますと幸いです。