親子写真はイメージです Photo:PIXTA

赤ちゃんはどうやってできるの?――。子どもに質問されたら、あなたは何と答えるべきなのか。間違ったことは教えられない子どもの性教育における正答例とNG例を年間約80講座を実施する性教育のプロが紹介する。※本稿は、高山恵子、佐々木睦美著『親子で話そう!性のこと: 3歳から始める性教育』(Gakken)の一部を抜粋・編集したものです。

「赤ちゃんが生まれる場所」を
聞かれたらどう答えたらいい?

子ども:赤ちゃんはどこから生まれるの?

親:赤ちゃんって、誰から生まれる?

子ども:お母さんから。

親:そうだよね、赤ちゃんはお母さんのおなかの中で育つんだもんね。じゃあ、赤ちゃんはどこから生まれてくると思う?

 こういうやり取りをしてから……

親:女の人には、脚と脚の間に赤ちゃんが生まれてくるところ(穴・膣)があるんだよ。お母さんのおなかを切って、お医者さんがそこから赤ちゃんを出してくれることもあるよ。
親のNG WORD

知らないよ。

みんな、おなかから生まれるよ。

鳥さんが運んでくるんだよ。

はぐらかさずに
正しい知識を伝えよう

 子どもからの質問に対していきなり正解を伝えるというのではなく、やり取りを楽しむ中で、赤ちゃんがどこから生まれてくるのか話をしていくとよいでしょう。子どもが生まれたときのこと、そのときの感動や喜び、生まれてきてくれてありがとうという気持ちを伝える機会にもなりますね。命につながる大切な話です。はぐらかしたり、うそをついたりするのではなく、素直な気持ちで聞いてきた子に向き合ってください。