PHOTO: KATHLEEN FLYNN FOR THE WALL STREET JOURNAL
アンモニアといえば家庭用の洗浄剤やしみ抜きに使われるが、石油大手や気候変動投資家、米政府にとっては、いま熱い視線を送るコモディティー(商品)だ。肥料や低炭素エネルギーに利用できる点が魅力で、何十億ドルもの資金を集めている。
その最新の例は、米エネルギー省がインディアナ州のアンモニア事業計画に15億6000万ドル(約2200億円)の融資枠を約束したことだ。このほか、オーストラリアのエネルギー企業がメキシコ湾岸のプロジェクトに23億5000万ドルを投資する契約を結び、アブダビ国営石油会社が米石油大手エクソンモービルのテキサス州の事業に多額の投資を行い、米アンモニア生産大手CFインダストリーズがミシシッピ州で大規模な取り組みを進めている。