高山一実さんとテスタさんPhoto by Shinya Morimoto

累積利益が100億円にのぼる個人投資家のテスタさんに元乃木坂46の高山一美さんが「10年で1億稼ぐ投資術」を聞く短期集中連載。第4回は、「大化け株が見つかる経済ニュースの読み方」を取り上げる。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部 松本幸太朗)

テスタさん、株のニュースは
毎日チェックすべきですか?

テスタ 実際、経済番組の株価に関するニュースとかは見ても意味ないと思います。株価の解説などをしているアナリストの方っていうのは、今起こってることや経済情勢とかを、詳しく分かりやすく教えてくれる人たちであって、株の勝ち方を教えてくれるわけではないんですね。

 でも、経済にすごく詳しい人が株を語ってると、あたかもその人が株で勝ってるように見えるんですけども、でも経済に詳しいから株に勝てるわけではありません。証券会社で株の分析などをするアナリストの方とかって、インサイダー取引を防止するために、売買に厳しい制限がかかっています。事実上、 個人で株を実際に売り買いできないんです。

 株の番組を作ってる人とかも、社内のコンプライアンスで売買を禁止されていたりします。だから、株を実際にやってない人たちで株の番組が構成されていることがあります。

テスタさんPhoto by Shinya Morimoto

 だから僕らから見ると、テレビの経済番組などを見てると、解説がむちゃくちゃだったりもするんですよ。実際に株をやってない人が想像や理論だけでしゃべってるから、必然的に そうなるというか……。「⚪︎⚪︎によって株価が下がりました」と値動きの理由を解説する場面を見たことがありませんか? でも、ただ「当日中に売ってしまおう」と思った僕が売っただけってことがあったりします。

 何かしら理由を付けて解説をしないといけないのは理解できますが、 想像で話している以上、現実と乖離する部分が紛れ込んでしまうんです。でも、番組の視聴者の方は、何が正しくて何が間違っているかなんて分かんないですよね。

 さらに重要なのは、 値動きの予測に関する情報を使っても勝てないということです。 もし、本当にそれで勝てるんだったらアナリストは仕事を辞めますよね。株で何十億、何百億と儲けられるわけだから。本当にそれで株は勝てるんだったら、その仕事をやらずに投資をするはずなので。

高山 むしろそうした情報は見ないほうがいい…と言えますか。