本心から“幸せになりたくない”と思う人はまずいないでしょう。
幸せの形は人それぞれです。
好きな人と一緒になる、家族をもつ、人から認められる、やりたい仕事に就く、出世する、お金持ちになる、有名になる、推し活をする、といったものから、嫌いな人が不幸になる、ライバルを蹴落とす、人を支配する、欲しいものは何でも手に入れる、邪魔な敵を消し去る、といったものまで、幸せの感じ方は人によって様々です。
しかしそこでも共通しているのは、みんな「幸せになりたい」という動機なのです。
人は「幸せ」になりたいから、結果的に他人が不幸になることでもやってしまうのです。人は「幸せ」を感じたいから誰かに意地悪なことをしてしまうのです。
「みんな幸せになりたい。だけど、そのやり方がよくないのだ」
そう考えると、みなさんの周りにいる意地悪をしてくる人たちを多少は理解でき、ほんの少しだけでも寛容な気持ちになれるのではないでしょうか。
しかし、同時にそれはその人たちが歪んだ幸せを求めている、ということでもあります。