優秀な探偵
穏便に済ませる方法は?
「私にも松原さんを付け入れさせるスキがあったのだと思います。松原さんが探偵を続けていくことも考えたら、なんとか穏便に済ませたいんです。私としては、松原さんからの連絡や待ち伏せなどの行為がなくなればそれで十分です」(逸美さん)
私は、困り果てている逸美さんが自分のことばかりではなく、松原氏のことも考えていることに驚き、頭が下がる思いでした。
優秀な探偵の人生も考え、なんとか穏便に済ませる方法を探ることで、逸美さんとの電話を切りました。
その後、探偵仲間に聞くと、松原氏と別の探偵社で一緒に働いて、特別に親しい探偵の多田氏がいることがわかりました。
早速、松原氏の先輩に当たる探偵の多田氏に、事情を説明し即座に動いていただきました。新人の頃からお世話になっていた多田氏の説得はとても効果があり、逸美さんを助け出せるのは自分だけと思い込んでいた松原氏は、冷静になり心を入れ替えることができました。
ストーカーへの対処法や、探偵がストーカーになった場合の対処方法は下記になります。
(1)ストーキング行為に関する証拠を集める
まず重要なのは、ストーカー行為に関する証拠をしっかりと集めることです。証拠を集めておけば、警察や法的機関に対して有効な措置を依頼することができます。
〈メッセージや通話履歴を保存しておく〉
探偵から送られてくる執拗なメッセージや、電話での不適切な内容を記録しておけば、ストーカー行為の証拠として有効になります。
〈監視カメラやスマートフォンでの撮影〉
自宅周辺や、職場付近で待ち伏せされている場合は、その様子を防犯カメラやスマートフォンで記録することにより、探偵の不審な行動が証拠として残せます。
〈友人や家族の証言〉
自分以外にも探偵のストーカー行為を目撃した人がいる場合、その証言を取っておくことも有効です。