もちろん「みんなの意見とは違うけど」という一文を入れずに発信してもいいんですが、入れたほうが読んでもらいやすい。なにより、自分もみんなと違う意見を書くんだ、という覚悟ができますよね。

 みんなと違う意見を表明するのは、怖い。

 アイドルのコンサートの感想でさえも。怖いのは、よくわかります。

 でも、ちょっとだけ勇気をだしてみんなと違う意見を書いておくことは、自分と推しにとって重要なことなんです。

「推し」への言葉は
自分の想いを見失わない鍵になる

 怖い思いをしてまで、推しについて自分の意見をSNSで表明する理由って、なに?と首を傾げられるかもしれません。

 勇気をだしてまで、推しについて書かなくてもよくない?

 もちろん、SNSに必ず書く必要はありません。日記やメモに書いて、自分ひとりのなかに留めておくだけでもいいのです。

 どんなものに書くとしても、本当に大好きな推しがいるなら、推しについての自分だけの言葉を持っておくことは、すごくすごく重要なことです。

 なぜなら自分の揺るぎない言葉を持つことは、きっとあなたの「推し」――つまり好きな存在を好きでいることへの信頼につながるからです。

 ちょっと個人的な話をさせてください。私の場合、宝塚のあるトップ娘役さんが大好きだったんですが、ある日その人が退団してしまうことが決まり、悲しみに暮れていました。