「起きても頭が痛くないし、すごく爽快で、お腹がぐーって鳴って、朝ごはんもパクパク食べられたんです。びっくりしました」と。

 その子は頑張って有名な高校に入ったのに、朝起きられないせいで出席日数が足りず、1年で退学することになってしまっていました。普通なら落ち込んで立ち直れないことも考えられますが、まずは朝起きることから、と自ら生活を変えて、5時半に起きられるようになった。これができればもう大丈夫、と思っています。

 そして、「私、なりたい職業があるんです」と言って夢を聞かせてくれ、獣医師になるべく、前向きに勉強に励み始めました。その職業の就職実績の高い大学を探してきて、オープンキャンパスで訪問し、大学の先生に偏差値や受験科目・勉強のコツなどを自ら質問してきたそうです。すばらしい変身ぶりです。これこそ本当の受験だな、と感心しました。「からだの脳」を作ることの大切さを実感できた事例です。