その「明るい=雰囲気のいい」チームには、次のような特徴が見られます。

●個々のメンバーが、チームにおける自分の役割・立場を自覚し、指示を待つことなく自ら考え、主体的に行動している。

●メンバー同士がお互いに尊重し合い、仲間を思いやる心や感謝の気持ちを持っている。

●「ありがとう!」「いいね!」などのポジティブな言葉が飛び交っている。

●メンバー各々がいい表情をしている。

●大きな目標を掲げている。それが、側から見ると「そんなの無理」と思えるようなレベルのものであっても、メンバー全員が「絶対に実現できる」と信じている。

●その目標の実現に向けて、1人ひとりがコツコツと努力している。心身を追い込むような練習も、チームで励まし合いながらいい表情で乗り越えている。

●仲間がミスをしてもなじったり怒ったりすることなく、その仲間を励まし、勇気づける言葉をかけている。また、1人のミスをほかのメンバーでカバーしようと行動している。

肯定的に脳を「だます」ことで
パフォーマンスを最大化できる

 お気づきの方もいると思いますが、ここに挙げた特徴は、スポーツの分野だけにかぎったことではありません。ビジネス、研究、芸術など、すべてに当てはまることなのです。