明るい=雰囲気のいいチームに
見られる7つの特徴
2022年夏大会後に結成された塾高新チームのキャプテン・大村選手をはじめ、塾高の選手たちは皆、「日本一になるために必要なことはどんなことでも実践してみよう」と、メンタル面の強化に意欲的に取り組みました。甲子園での107年ぶりの優勝の背景には、このようなチームづくりがあったのです。
慶大、そして塾高と2つの野球部で、監督やコーチ、部員たちと直接やり取りをし、チームの変化とグラウンド上での活躍を間近で見てきた経験からも、私には1つ、確信を持って言えることがあります。
それは、成果を挙げているチームは「明るい」ということ。
ここでの「明るい」とは、おちゃらけていたり、意味もなく騒いだりしている、という意味では決してありません。練習はつらいことや苦しいことも多いですし、監督やキャプテンから時に厳しい声が飛ぶこともあります。それでも、チーム全体が活気にあふれていて、良い緊張感があり、部員たちが主体性を持って、今行うべきことに集中している――この状態を一言で言い表すのは難しいのですが、「雰囲気がいい」のです。