海洋大の生活は超個性的
生真面目で勉強好きな人が多い。こだわりの強い人も多く、体育会系ノリとマニアックなノリが共生している。船や魚が大好きで来る者が半分、なんとなく入って後から好きになる者が半分。特殊な専門分野を学んでいるうちにのめり込み、プライドが形成されていく。
海洋工学部は「船以外にも、バイクや車のエンジンや、電子工作、ロボット研究など、機械系に強い人が多い」。屋形船のバイトをしている人も多い。
小規模なうえに実習でのグループワークが多く、寮生の比率が高いので、仲間はつくりやすい。特に越中島は、縦の関係を含め結束力が高い。「カッター(手漕ぎボート)の訓練は、12人で協力して漕ぐ。自然と仲良くなる」という。
「入ったら(実習のため)君たちに夏休みはありませんと言われてびっくり。他大生と遊べなかった」(海洋工学部生)という事情もあり、仲間内での交流を楽しむ者が多い。部・サークルには、素潜りサークル、海事普及会、水産生物研究会、うみがめ研究会など、海洋大らしいものも多い。
海洋工学部は男ばかりだが、「気楽で居心地がいい」という女子の意見も。海洋政策文化学科は男女が半々、食品生産科学科は女子が6割。恋愛のきっかけは実習など学内行事が主。噂が広まるが、当人たちはあまり気にしないようだ。