今世界中で大ブームとなっているバレットジャーナル。それは、仕事の効率をあげるだけの単なるノート術ではない。使うことによって、頭の中が整理されたり、「いま、この瞬間」に集中できたり、自分にとって大切なことが確認できたりと、魔法のようなノート術だ。本連載では、発案者のライダー・キャロル氏が書き下ろした初の公式ガイド『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』の刊行を記念して、著名なバレットジャーナル・ユーザーや専門家たちに寄稿してもらう。今回は、使い方がよくわからない、何か難しそうという人のために、日本で最初のガイド本『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』を出版したMarieさんが、バレットジャーナルの魅力と使い方のヒントを教える。(初出:2019年3月28日、構成:ダイヤモンド社書籍編集局)
ライダー・キャロル氏がデザインした、シンプルな箇条書きリストを軸としたノート術、バレットジャーナル。彼がYouTubeにアップした動画を見て、そのミニマルなシステムに興味を持ち、自分の手帳に取り入れたのが2014年。
それ以来、ずっとこのバレットジャーナルで暮らしをマネジメントしています。忘れっぽく、そそっかしい私がなんとか日々を乗り切れているのは、このシンプルな手帳術のおかげです。
バレットジャーナルを始めるには?
その基本的な使い方を紹介
二児のワーキングマザー
著書に『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』『英語が身につく ちいさなノート術』他。2006年より運営するブログ「Mandarin Note」では、英語・中国語学習法や、手帳術・タスク管理など、デジタルとアナログの両方を使って暮らしをマネジメントする方法を紹介している。バックパック1つでアジアやヨーロッパを旅した若き日の記憶が忘れられず、今もときどき子どもを引き連れ旅に出る。
バレットジャーナルはとてもシンプル。
・INDEX(インデックス)
・予定を書くページ(フューチャーログ・マンスリーログ)
・デイリーページ
・各種コレクションページ
「やること」「予定」「メモ」を記号によって分類し、箇条書きにすることで、素早くわかりやすく記録をとることができます。また、INDEXページを作ることで、あとから見返したいコレクションページを検索しやすくなります。
デイリーページは1ページに何日分書いてもいいし、1日分を何ページにわたって書いてもいい。一日の「濃さ」に合わせて、記録するスペースを大きくしたり小さくしたりできる自由さは、市販のスケジュール帳にはないものです。
デジタルツールを使えば、もっと自由に、もっと便利にできそうなものですが、アナログノートの、開いてすぐに字でも絵でも何でも書けるスピード感と、ほかのことに気を取られず、記録することに集中できるところが気に入っています。