自分にとって大切なことを確認できる
ライダー・キャロル氏は、著書の中でこういっています。
「それは不可欠か?」
「それは重要か?」
迷ったらこう自分に問いかけろと。その日やるべきことを書き出し、常にチェックできる状態にしておいて、一日の終わりに、ちゃんとできたかどうか確認する。
できていないものがあれば、翌日または別の日に送って、きちんとやりとげる。できないものは、細分化して取り組みやすくするか、「本当に自分に必要か?」と自分に問いかけてみるようにしています。
また、ささやかなことでも、達成感や嬉しかったことを記録しておくことも、ノートの大事な役割となっています。嫌なことは頭の中にいつまでも残っている割に、よかったことはすぐに忘れてしまうのです。ノートの記録を振り返ると、そのことを実感します。
一日の変わり目や、月の変わり目。あるいは、ページを使い切って新しいノートに買い替える時。やり残したこととできたこと、これからやりたいことを確認していき、自分の地図を常に最新の状態に更新します。
少しでも前進できていることを日々確認していくことで、自己効力感を高めていくことができます。ノートのおかげで、他人と比べてしょんぼりすることが減ってきたと感じています。
発展型バレットジャーナルもいいが
本家のスタイルはもっとシンプル
ネットで「バレットジャーナル」を検索すると、とても華やかできれいな画像が並びます。カリグラフィーや絵で飾るのが好きな人、シールやマステを貼る人、ただひたすら字を書き連ねる人、いろんな人がいて楽しい様子は、モレスキンやほぼ日手帳のサイトに似ています。
この「自由な使い方を許容する」手帳の性質と、ユーザーが自由に交流し盛り上がる場の存在があったことによって、「便利な機能をたくさん盛り込んだページを自作する手帳」という、本来のコンセプトとは少し違った大きな流れができてきました。
こちらはこちらで楽しさ満載ですが、基本のバレットジャーナルのよさも、ライダー・キャロル氏の著書『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』を通じて、ぜひ多くの人たちに知ってほしいと思っています。