娘は小学5年生の冬にブラジルでの国際キャンプに参加しました。けれども、それまで英語塾に通わせるなどの教育は一切行っていなかったので、日本語以外しゃべれない状態での参加でした。現地では、身振り手振りで意思の疎通を図りながら多国籍のルームメイトたちと仲良くなり、楽しい経験ができたようです。
私としては、「英語が話せないのにどうやって?」と不思議でなりませんでしたが、その時から娘自身も「もし英語でコミュニケーションが取れたら、もっと楽しいだろうな」と気運が高まったようです。
そして中学2年生の夏休みも終わりに近づいたある日、リビングにいた娘が何やら洋楽を口ずさんでいました。よくよく聞いてみると、なんと『glee』の挿入歌ではありませんか。
「いつの間に?」と思い、聞けば娘に貸していたパソコンに、たまたま私の『glee』のDVDが入っていたことから、私が仕事で留守にしている日中に1人で観ていたようです。
娘は夏休みの間中、ずっと『glee』を観ていたそうです。海外版ですから日本語の字幕はなく、ストーリーを追う手掛かりは英語による音声と字幕しかありません。それにもかかわらず、娘はセリフをほとんど暗記していました。