システム出力1015hpの圧倒的パフォーマンス
究極の速さとハンドリングが見事に融合

 もちろん、レヴエルトの魅力はそれだけではない。今回、ピットレーン上でEV走行(バッテリーが十分に充電されている状態でハイブリッドモードを選択すると自動的にEV走行となる)を体験したが、エンジンをかけずにランボルギーニを走らせる感覚は新鮮そのもの。そこからパフォーマス・モードに切り替えれば新開発の自然吸気6.5L・V12エンジンが即座に目を覚まし、轟然たるエグゾーストサウンドでキャビンを満たしてくれる。

 このエンジンは単体で825hpを絞り出すが、ここにフロント/2基、リア/1基のモーターを組み合わせることで実に1015psのシステム出力を達成。レヴエルトに350km/h以上の最高速度をもたらす。

 今回は、最終コーナーを立ち上がってノーズが正面を向いたところからフルスロットルを試したが、それでも1コーナーまでやや余裕を残した段階で291km/hに到達した。もしも最終コーナーを全開で立ち上がり、ストレートエンドギリギリまで加速し続ければ300km/hは簡単に超えただろう。

 レヴエルトは、フロントに備えた2基のモーターを左右個別に駆動することでトルクベクタリングを実現。これが同社の4WD技術と相まって、究極のハンドリング性能を生み出している。ちなみに、私が試したスポーツモードは積極的にオーバーステアに導いてくれるほか、コルサモードではラップタイム最優先の4WD制御を行ってくれる。

(CAR and DRIVER編集部 報告/大谷達也 写真/Lamborghini)

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