フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

スーパーカーの代名詞、美しいクルマの代名詞、輸入車の代名詞……いろいろなクルマの代名詞になるフェラーリは、誰もが認める“高価なクルマ”である。フェラーリに乗っている人とはどんな人なのか。1台持っているだけでもすごいことだが、これまでに何十台もフェラーリを購入し、同時に20台所有していたこともあるという、超・フェラーリマニアに会う機会があったので、じっくりと「フェラーリの気になる話」を聞いてきた。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)

友達が握る鮨をいただいてきました

 みなさまごきげんよう。

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 トライアスロン仲間の本田直之くんがポップアップで鮨を始めたというので、ごちそうになってきました。

包丁を持ってこの風体だと、まるで押し込み強盗のようですが、鮨はホンモノでした Photo by F.Y.包丁を持ってこの風体だと、まるで押し込み強盗のようですが、鮨はホンモノでした Photo by F.Y.

 いやはや驚きました。「所詮は素人のママゴト」と、冷やかしのつもりで出かけたのですが、これが本当においしい。味はホンモノでありました。鮨学校に通い、なじみの名店を取材して周り、生産者を訪ねて仕入れに徹底的にこだわった。探究心旺盛で練習熱心で集中力が維持できる彼だからこそなしとげたのでしょう。お見事です。

握り方も堂に入っている。鮨を握るために長年のロン毛をバッサリ切り落としたのだから本気です Photo by F.Y.握り方も堂に入っている。鮨を握るために長年のロン毛をバッサリ切り落としたのだから本気です Photo by F.Y.

 シャリの硬さもいい。酢飯の塩梅もすばらしい。そして肝心の握りはご覧の通り。「人は見た目が9割」なんて本がありましたが、鮨も見た目は非常に重要です。美味しい鮨は例外なく美しい。

凡百の鮨職人が裸足で逃げ出すクオリティ。いや恐れ入りました Photo by F.Y.凡百の鮨職人が裸足で逃げ出すクオリティ。いや恐れ入りました Photo by F.Y.

 美味しいワインやお酒もたくさん供されました。今日のトピックはこの一本。

 お手軽シャンパンの代名詞のように扱われているモエですが、ヴィンテージになるとガラッと表情を変えて高級シャンパンになる。2003年は猛暑でヴィンテージを諦めたメゾンが多かった中、モエは果敢に挑戦した。その結果がこれです。ああ天国の美味。

ドンペリニヨンのロゼにも通じる素晴らしいロゼでした。これが市場にバレたらエラいことになる。今のうちにコソッと買っておこう Photo by F.Y.ドンペリニヨンのロゼにも通じる素晴らしいロゼでした。これが市場にバレたらエラいことになる。今のうちにコソッと買っておこう Photo by F.Y.

 ということで本編へとまいりましょう。宮崎のスーパーカー屋さんで、フェラーリ周りの興味深い話を聞いてきたので、今回はそのリポートを。