石破茂内閣が10月1日に発足した。株式相場は自民党総裁選で石破氏が新総裁に選任された直後の9月30日に日経平均株価が史上5位の下げ幅を記録した。一方、石破氏に関連性が高い銘柄群が逆行高を演じるなど「石破銘柄」の動きは異なった。では、株価が割安な石破銘柄はあるのか。「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」を掲げ、防衛相も務めた石破氏に関して思惑買いもありそうな防衛関連の24銘柄を選び、株価割安ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 名古屋和希、清水理裕)
石破氏は「アジア版NATO」を掲げる
防衛関連「石破銘柄」24社ランキング
石破茂氏が自民党総裁に選出された翌営業日の30日、日経平均株価は、前週末比1910円1銭安の3万7919円55銭で引けた。下げ幅は史上5位で、「石破ショック」などといわれた。
一方で、逆行高となった銘柄も存在する。例えば、石破氏の地元の鳥取県を地盤とする地方銀行の鳥取銀行は前週末比で5.6%(終値ベース)上昇した。鳥取県に関連する銘柄に思惑買いが向かったのだ。
同様に、連想が広がりそうなのが防衛関連の銘柄だ。石破氏は総裁選に「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」の設立を掲げたほか、防衛相も務めた。さらに、地政学的には中東情勢が緊迫化するなど防衛への意識が高まっている。
では、そんな「石破銘柄」で株価が割安な銘柄とは。今回、ダイヤモンド編集部は防衛関連の24社を選び、PBR(株価純資産倍率)の低い企業のランキングを作成した。
上位には、東レやいすゞ自動車、OKIなどの企業が入った。PBR1倍割れは24社のうち9社に上った。次ページで、防衛関連の「石破銘柄」24社の株価割安ランキングを公開する。