また「ジョブ型」転職は、「職務記述書をベースにしたオファーが基本」だ、ということを覚えておきましょう。

 つまり、この人の学歴や人柄ならわが社でも活躍できそうだと判断するだけではなく、あくまでも経験と実績をもとにした「職務ベースでの雇用」だということです。

「役職定年」を機に早期退職し
「ジョブ型」企業に転職するのなら

 その前提を満たしてくれる候補者には、ポジションに見合った報酬が、「年齢」や「性別」、さらには「国籍」といった属人的な要素で差別されることなくオファーされます。いえ、「差別されることがあってはいけない」のです。

 ですから、この先あなたが、「役職定年」といった制度により、給与が4~5割も減ることが予定されている場合、「この時点で早期退職するならば、割り増し退職金がもらえるから」と、「ジョブ型」企業へと転職を決断するのも、1つの選択肢として考えるべきです。

 ただ、たとえ一見したところ同じ「ジョブ型」であっても、日系企業のそれは、外資系での「ジョブ型」と似て非なるケースも多いですから、「思っていたのと違う」とならないよう注意が必要です。