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転職エージェントや転職サイトが、すべてではない。「かつてのバイト仲間」「親族の仕事仲間」「名刺交換した人」「趣味のつながり」「SNS」の五つで、転職の糸口をつくろう。歳を取るほど、つながりは重要になる。
※本稿は、佐野創太『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)から一部を抜粋・編集したものです。
転職エージェントを使わない「裏口転職」
応募の壁を乗り越える方法を、もう一つお伝えします。
それは、「裏口転職」です。なにやら悪いことをしそうな名前ですが、ご安心ください。方法が特徴的なだけで、合法的かつ正当な方法です。
では、どんな特徴があるのでしょうか? それは、「間に転職エージェントや転職サイトを挟まないこと」です。「直接応募」や「知人紹介」といった転職です。
転職活動といえば、転職エージェントや転職サイトを通さなければならないと思い込んでいませんか? 転職に、そんなルールはありません。
なぜ、この方法を紹介するかというと、転職サイトや転職エージェントを通した転職は、圧倒的に「順風満帆なキャリア」の人が有利だからです。
厳しい現実ですが、表玄関は一部の人にしか開かれていません。私のように早期退職や無職、介護離職を経験している「ワケアリ」の人は、転職エージェントや転職サイトを通すと不利な立場に立たされます。
ですが、裏口玄関は常に開かれています。それが「知り合いをたどる転職」です。
転職は仕事だけでなく「あなたの人生すべてを使って勝負する」ものです。「裏口転職」は、その好例。あなたは既に転職ルートを持っています。「知り合い」は、存在そのものが転職における「強み」となるのです。
知り合いであればあなたの普段の性格や人柄をすでに知っているので、飾る必要はありません。転職というと「未知の環境に飛び込む」イメージがありますが、それは一部です。「すでによく知っている環境に迎え入れられる転職」が一番あなたの良さを人社後に生かします。
「ちょっとした知り合い」が、あなたを助ける
私たちは「一番いい転戦方法は転職エージェントか転職サイトだ」と思い込まされていたとわかる説があります。
「弱い紐帯の強み(The strength of weak ties)」という説をご存知でしょうか?
転職などの場面で新しい展間をつくってくれる要因は、家族や友人関係といった「強いつながりよりも、ちょっとした知り合い程度の「弱いつながり」であるとする説です。
この説を唱えて現代の社会学に大きな影響を与えたマーク・グラノヴェッター氏は、著書の中でこう記しています。
人的つながりを用いる人々は、現職に非常に満足する傾向が最も高く、逆に満足感を表明しない可能性が最も低かった。そして“直接応募”、フォーマルな方法の顔で満足度が低くなった。
「人的つながり」が仕事を見つけるうえで、直接応募とフォーマルな方法よりも「満足度を上げる」としています。これは重要な指摘です。
さらには仕事を見つける方法は収入と強い関係があることも説明しています。「人的つながり」はその他の仕事探しの方法よりも、はるかに多くの収入をもたらします。
人的つながりを用いる人々のほぼ半数(45・5%)が1万5000ドル以上の収入を得ており、フォーマルな方法を用いる人々で同様な収人を得る割合は3分の1以下である。直接応募の場合には5分の1である。
人的つながりは「最終手段」と思われていますが、実は「最初の手段」であり、もっともいい転職方法として使っていいのです。







