「私が~」は恩着せがましい
“やってあげた感”は出さない

 人は誰でも自分が主役です。自分を中心に世界が回っているので、「僕が~」「私が~」と話しはじめるのは当たり前。けれども相手に対して何かしてあげたとき、「私がやってあげた感」を強調すると、ものすごく嫌味っぽく聞こえます。

 たとえば、「私が紹介したあの人どうだった?」「私がオススメしたお店、美味しかったでしょ?」「やっぱり、私が教えてあげた通りだったじゃない」。そんな風に言われると、恩着せがましくて鼻につきませんか?

 こんなとき「私」を省いて、「紹介したあの人どうだった?」「この前オススメしたお店、美味しかった?」と言えばまっすぐ伝わります。

 109の頃はみんな自己主張が強かったので、「私が~」が口癖の人もそれほど気になりませんでした。ところが記者になって一般社会に出てみると、109時代がいかに自己主張の押し付け合いだったか気がついたのです。もしあなたの職場が自己主張ありきの世界でなければ、「私が~」の使い方に気をつけましょう。