また、声の高さも合わせます。そのため、相手と同じ音程で話すようにしましょう。

 一番大事なのは、声のテンポ合わせです。相手が早口なら早口で、ゆっくりのんびり話す人ならゆっくりのんびりのテンポで話します。このように、相手に合わせた相づちや話し方をしていると、自然に相手は饒舌になっていきます。

(3)ボディーランゲージのペーシング

 3つ目のペーシングは、ボディーランゲージです。ペーシングの技術の中では、言葉や声よりもはるかに影響力があります。

 オウム返しはバッチリ。声の大きさ、音程、テンポもバッチリ合わせている。でもずっと目を合わせず、表情も変えず、うなずきもしないと、話す気力を奪います。

 まずは呼吸を合わせましょう。かなり高度な技術ですが、相手の呼吸に合わせて、自分の呼吸をコントロールします。次に、姿勢、手の位置、足の位置、重心、身体の揺れ方などを観察して、合わせていきます。

 そして一番やってほしいのが、アゴのペーシングです。相手が話しているときのアゴの動きをよく観察してください。話しながら、アゴが自然に動きます。